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ウガンダにおけるCovid-19



ウガンダでは、5月11日現在122人の感染者が出ており、幸い死者は出ていません。しかし、4月1日からロックダウンが行われ、バイクタクシーや市場で日銭を稼ぐ生活を送る人が多い首都カンパラにおいては、人々は貯蓄がほとんど無いにも関わらず収入が一切入らない状況に陥ってしまい、厳しい貧困に陥る事態に陥っています。


コーヒー収穫期。農家はコーヒーを売れず


ゴリラ・ハイランズ・コーヒーの主な活動地は、首都から車で10時間以上離れたキソロ村にあります。多くの住民が農家であるマウンテンゴリラの生息地に近いこの村では、カンパラと違い厳しい行動制限はありませんが、今はコーヒーの収穫期を迎えています。

コーヒー農家は収穫し精製したコーヒーを、首都カンパラ買い付けに来るコーヒー輸出業者へ販売することで収入を得ています。しかし、ロックダウン過にあるコーヒー輸出業者は移動制限がありキソロ村まで来ることができず、コーヒー農家はコーヒーを販売することができずにいます。このままバイヤーが来ることができず、農家がコーヒーを販売し現金収入を得ることができない状況になってしまえば、コーヒー農家の生活は非常に厳しくなります。

ゴリラ・ハイランズ・コーヒーはというと、コーヒーの焙煎所が首都カンパラにあるため焙煎業務ができないだけでなく、国境が閉鎖されているため輸出することもできずにいます。

キソロ村のコーヒー農家がコーヒーを販売することができない状況が続いても、今後の販売再開の目途が立たない今、大々的にコーヒーを農家から買うことが難しい状況です。


Covid-19のマウンテンゴリラへの影響は?

また、Covid-19の影響はマウンテンゴリラにも出始めています。


マウンテンゴリラが生息する国立公園は、ヒトか

らマウンテンゴリラへの感染を防ぐために閉園されています。この動き自体はマウンテンゴリラを守るために必要なのですが、その弊害をゴリラ・ハイランズ・コーヒーのリチャード・ルガヤ代表が語ります。

❝政府によるマウンテンゴリラの保全活動の主な財源は、マウンテンゴリラ・トレッキングを目的とした欧米からの観光客によりもたらされる観光業の収入です。また、国立公園近くに住む住民たちは、昔、森林伐採や密猟をしていましたが、コーヒーからの収入や観光業から収入を得ることでそれらの行為をすることを止めていました。観光客が来ない上、コーヒーが販売できない状況が続けば、住民たちを再び森林伐採や密猟へ駆り立てることにもなりかねません。❞


ゴリラ・ハイランズ・コーヒーは緊急支援を開始


ゴリラ・ハイランズ・コーヒーは農家の生活を守るため、既に一部の農家へ50米ドルを配る緊急援助を開始しています。また、現金収入が無くても食べることに困ることが無いよう、野菜の苗木の配布を計画しています。

マウンテンゴリラの森とコーヒー農家の共存を目指すため、コーヒーを“儲かる”農業にするため様々な支援を行ってきたゴリラ・ハイランズ・コーヒーですが、Covid-19という思いも寄らない問題によりその目標達成に大きな弊害が生まれています。

BMP Japanは、観光業の復興に時間がかかることを見据え、人々の生活とマウンテンゴリラを守るためにどの様な支援が最も必要かを見極めながら、ゴリラ・ハイランズ・コーヒーと共に支援を行っていきます。



BMP Japanの永井によるゴリラ・ハイランズ・コーヒーのリチャード・ルガヤ代表へのインタビュー動画は下記にアップロードしています。インタビューが長時間なので、トピック毎に割り切って発信していきます。

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