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トーゴ共和国

手剥きカカオ豆

カカオ本来の美味しさをホールビーンのまま

​西アフリカの小国・トーゴ共和国

トーゴは、西アフリカにある人口800万人程度で、国土がデンマークほどしかないアフリカの小国です。一人当たりGDPは7万円程度と、隣国のガーナの半分程度、フィリピンの1/5程度しか無い非常に貧しい国で、実際に首都ロメでさえ人々の暮らしは厳しいものです。現地には日本大使館やJICAの事務所が無く、日本企業の進出もほとんど無い、日本とは縁遠い国とも言えます。

 

しかし今、日本とは縁遠いトーゴで若手社会起業家たちが作ったカカオ豆が、日本で販売されることで、カカオ農家の生活を変えようとしています。

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トーゴのソーシャルビジネス、チョコトーゴ

2013年6月に、イタリアでショコラティエトレーニングを修了したトーゴの6人の若手起業家たちは、トーゴのカカオ産業を農家や労働者へ優しいビジネスにするために、カカオ豆を加工し販売するチョコトーゴというソーシャルビジネスを設立することを決めます。それ以降チョコトーゴは、カカオ農家へフェアな価格を支払いながら、カカオを加工する工程で女性たちへ雇用を生み続けています。

チョコトーゴが輸出する商品の特筆すべき点は、カカオを生豆として輸出するのではなく、焙煎豆やチョコレートへ加工してから輸出することで、差別化を図ろうとしているところです。さらに、カカオの焙煎や豆皮を剥く工程を農村地域で行うことで、雇用がほとんど無い村で40名以上の人々を雇用することができています。

 

中には、「事業をするために借りたお金が、事業に失敗したせいで返せずに困っていました。そんな時に、チョコトーゴで仕事を貰えたおかげで、今は借金を完済し、家の改修工事を行うこともできています。」と言う女性も。このような女性が40名以上もいることを考えると、チョコトーゴのこれまでの功績は大きなものです。

チョコトーゴはその社会的ビジョン、革新的な手で皮をむいたローストした手剥きカカオ豆、そしてストーリーの独自性もあり、2016年にトリノで開催されたエキスポでYoung Agribusiness Entrepreneurs Innovation Awardを受賞しました。

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カカオ豆の皮剥いちゃいました。​手剥きカカオ豆の衝撃

手剥きカカオ豆は、実は製菓業界においては衝撃的な商品なのです。

これまで食用のカカオは、粉砕されたカカオニブという形状で消費されるのが普通でした。日本でカカオ豆を豆の形状のまま販売することができなかった理由として、焙煎後に皮を剥く工程が、機械で豆を粉砕しながら風で皮を吹き飛ばすことでなされるのが一般的なため、そして焙煎後の皮剥きを日本の工場で手でやろうとすると、人件費がかかりすぎてコストがかかりすぎてしまうことが大きな原因でした。

しかし、トーゴの給与水準は日本より断然低く、そして女性たちは普段から裁縫など細かい作業をしているので、カカオ豆の皮を手剥きする作業も手際よくこなせることができるので、製造コストを低く抑えることができるのです。

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チョコトーゴの手剥きカカオ豆があれば、例えばこれまでナッツが使われてたお菓子に応用することで、カカオ風味を付けるお菓子を作ることができます。例えば、カカオ豆のキャラメリゼやシュガーコート、もしくはチョコのコーティングなどはいかがでしょうか。

 

手剥きカカオ豆ができるまでの加工工程をご説明します。

まず、カカオ農家から調達された生のカカオ豆は、最初に選別プロセスを経て、欠陥豆を選別します。その後、焙煎し冷却した後、約40人の女性によってカカオ豆の皮が取り除かれます。 チョコトーゴのスタッフが品質チェックを行った後、豆は再加熱され、輸出用の包装に真空パックされます。 

​カイゼンを支援するバイヤーとして

チョコトーゴはこれまで、製造工程でのサプライチェーンマネジメントのカイゼンに取り組んでいるところですが、カカオ農家へも小さいながらも有意義な影響をもたらしています。まだ作業の効率化やコスト管理などカイゼンの余地があるので、BMP Japanはハンズオンでカイゼンを支援するバイヤーとしてチョコトーゴをサポートし続け、日本の皆さまへ手剥きカカオ豆を提供いたします。

手剥きカカオ豆の製造工程は、下記の動画よりご覧いただけます。

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